本日の症例。
右下腹部にできものが何年か前からできたため先日、当院受診されました。
右下腹部の皮下に、皮表との可動性良好な手拳大の腫瘍を認めます。下床との可動性は、
かなり深いためはっきりしませんでした。超音波では、筋層より上層に、皮下組織と同一濃度の、
境界明瞭な腫瘍が局在していました。
脂肪腫と診断し、本日切除いたしました。この部位ですと、小切開から用手的に剥離してpop out
させられる可能性が高いと考え、下床との癒着が強い場合は切開を追加する可能性がある旨
説明の上、まずは3cmの切開での摘出を試みました。
結果、下床および周囲との癒着はそれなりにあったのですが、その切開創で十分剥離可能であり、
10cm大の脂肪腫を摘出いたしました↓
ペンローズドレーンを留置し、閉創しました。
脂肪腫は、部位・癒着の具合によっては、このような小切開でも十分取れることもあるし、
大きく切開しないと取れない場合もあります。
シャルムクリニックでは、普通の皮膚科診療所では、「入院が必要」とされて大病院を紹介されて
しまうような手術でも、極力、日帰り手術でできるように対応しております。(もちろん、当院でも、
これは入院が必要、と判断したケースは、東大病院などをご紹介しております。)
他病院で入院が必要と言われたけれども、お仕事などの関係で入院ができない、という方、
シャルムクリニックでは日帰りでできるかもしれませんので、ご相談ください
※シャルムクリニックは、2014年より、水曜日の診療も開始いたしました
水曜午前9:00-12:00 吉崎 麻子 医師 (東京大学医学部附属病院皮膚科)
水曜午後15:00-19:00 市村 洋平 医師 (東京大学医学部附属病院皮膚科)
による診療となります
水曜日はまだまだ認知されていないこともあって待ち時間が非常に少ないですので、
いぼの液体窒素治療や、水いぼの治療など、定期的に同じ治療を受けられている方、
また、病状が安定しており長期間同じ薬を継続されている方、お仕事が忙しくなかなか病院の
待ち時間を確保できない方、など、水曜日の受診がおすすめです
水曜日は保険診療のみの診療となりますので、自由診療ご希望の方は、それ以外の曜日の
ご受診をお願いいたします。(自由診療の、2回目以降の点滴、および、薬の処方のみの方は
受付可能です。)