今日は教科書的典型例。
症例:40代、女性
現病歴:口唇が荒れてワセリンを外用していたが改善しきらないため当院初診。
現症:口唇周囲、口角に境界明瞭で鱗屑および小膿疱を伴う紅斑が存在。
口唇には一部白苔も固着している。口腔粘膜には異常所見なし。
さて診断は?
A.口唇カンジダ症
口角や口腔内のカンジダ症は時々診察しますが、ここまではっきりした口唇
カンジダ症は比較的珍しいかと思います。
本症例は、口唇が荒れる前に、高熱が出て治療(詳細不明)したという既往が
あり、おそらく抗菌剤による菌交代現象が起きたのでしょう。