今日は研修医向け症例。
病歴を書くと簡単になってしまうので、Diagnosis at a glanceにて。
症例:生後4ヶ月、女児
現病歴:小児科検診時に左大腿部に水疱があるのを指摘されて
本日当院紹介初診。
現症:写真に示す。(周辺に紅斑が点在するのはガーゼを貼っていた
テープのあとです。)
さて、診断は?
A.肥満細胞腫
見た瞬間にまず肥満細胞腫を考え、問診しました。
「もともと赤あるいは褐色のできものがありませんでしたか?」
→もともと赤かったです。生後1ヶ月くらいに気づきました。
「入浴後や泣いた後などによく腫れませんか?」
→腫れます。
もうこれで決まりですね。
ちなみに水疱の横が少し膨らんでいるのがわかるでしょうか?
そこは私がボールペンで少しこすってみたあとです。膨疹が形成
されているのでDarier徴候陽性です。
単発の肥満細胞腫なので数年で自然治癒することをお話ししました。