こんにちは
院長の櫻井です
局所陰圧閉鎖療法をご存知でしょうか?
これは、難治性の潰瘍に対して、創面を閉鎖環境におき、持続的ないしは間歇的に陰圧をかけて
管理する方法で、その結果、創部の血行と肉芽組織の増生が促進され、また、創縁が互いに
引き寄せられることにより創の収縮効果が得られる治療法です。
この治療法自体は以前からありましたが、従来はV.A.Cシステムなどの大型のものしかなかった
ので、ベッド上安静が求められ、ADLを大きく低下させてしまう欠点がありました。
しかし、つい先日、東大皮膚科教授回診に出席した際に、ポータブル式の陰圧閉鎖療法が
認可されたことを知りました。
写真のようにポケットサイズの機械により-80mmHgの陰圧を24時間かけることができ、
ADLが保たれるという、画期的な治療だと思います。
早速、当院でも採用することとしました。
今後は、難治性の下腿潰瘍、踵の褥瘡、低温熱傷などに使用していきたいと思います。