本日の症例より。
症例:20代、女性
現病歴:難治性の酒さにて他院を転々としていた。当院受診後、レチノイン内服+
フラジール外用にて著明改善し、現在はルリッド内服+フラジール外用+プロトピック
軟膏外用にて小康状態であった。ここ最近、精神的にストレスがかかるエピソードが
続き、生理前に急激に酒さが悪化したと再診。
確かに最近落ち着いていたときはなかった丘疹・痒みが再燃傾向にありましたが、
レチノイン内服でレスキューするほどの症状ではないため、中医薬を開始することと
しました。
問診等にて得た情報を列挙します。
→胃腸が弱くガスがたまりやすい、ストレスで消化器症状は悪化する、現在は内科で
胃薬を処方されて小康状態、足が冷え膝が痛い、下腿にむくみあり、尿は少なめ、
尿路感染症を繰り返す、ストレスが強くいらいらする、眼球充血あり、寝付きが悪く多夢、
舌は痩せていて舌尖紅・薄白苔
さてここで私が処方した中医薬は?
A.加味帰脾湯合八味地黄丸合滋陰降下湯
肝欝気滞、脾気虚、木乗土、腎陽虚、陰虚火旺、肝火擾心と考え処方を開始しました。
後2薬が胃に負担がかかるかもしれず、要経過観察です。
そして今日はフランス革命記念日
シャンパーニュを開けます