5歳児の鼻下の小さいほくろの治療です。
本人が治療を希望しての受診でした。
術前↓
術後3か月目↓
1回で消失しました。
顔のほくろの治療は一般的には大きいものは手術、小さいものはCO2
レーザーとすることが多いのですが、口周りはCO2レーザー後に
肥厚性瘢痕形成の可能性がかなり高く、そのため、ケナコルト注射
を何度も繰り返すことが必要になりやすい部位です。
小児に局所麻酔で痛い思いをさせてCO2レーザーをして、そこから
またケナコルト注射で何度も痛い思いをさせるのはナンセンス
だと思いますので、こういう時には、Qスイッチ・ルビーレーザー
を用います。(さて、問題です。なぜピコレーザーではないので
しょうか?皮膚科専門医でもきちんと答えられる人は多くはない
かな・・・)
この症例は出来始めたばかりの小さいほくろなので1回でなくなって
くれましたが、基本的には3か月以上間隔をあけて複数回の治療
で薄くしていく治療、ということになります。小児に限らず、成人
のほくろでもこの部位では平坦なものに関しては、CO2レーザーより、
Qスイッチ・ルビーレーザーをお勧めしています。