今日は教科書的典型例から。
症例:10代、女性
現病歴:1週間前に友人の猫を触っていて引っかかれた。その後から四肢に紅斑が出現してきたため、
猫アレルギーを心配して当院初診。
現症:写真に示すように、両前腕・両下腿に、軽度の痒みのある、50円玉大までの境界明瞭な円形の
落屑性紅斑が多発↓
さてこの後すべきことは?
A.真菌顕微鏡検査
犬や猫などの動物との接触歴+皮疹、と来たら、真っ先にMicrosporum canis感染症を
考え、条件反射的に真菌顕微鏡検査を実施しなければなりません。
本例においても顕微鏡検査陽性であり、イトリゾール内服+ルリコン軟膏外用としました。
あわせて、友人に猫を動物病院に連れて行くよう伝えてください、と患者さんにお願いしました。
そこまでするのが専門医の仕事です。