こんにちは
院長の櫻井です
今日は午前午後ともハードでしたので、研修医向けの簡単なお話で。
患者さんを診察して、正しい診断に至るまでには、いくつかのpitfall(落とし穴)があります。
このpitfallをいかに認識し、回避するかが、医師の技量となります。
そのためには、
・絶対に見落としてはならない疾患→別の診断・治療をした場合に、悪化しうる、あるいはfatalと
なる。例を挙げれば、前者は疥癬、真菌症などの感染性疾患、後者は悪性黒色腫など悪性腫瘍
があります。
・忘れた頃にやってくる疾患→多くはないけど珍しいとまではいかない疾患。
ドクターショッピングの原因ともなる疾患でもあります。例を挙げれば、類乾癬やGibert薔薇色粃糠疹、
扁平苔癬などがあります。
に対するアンテナを常に張っておく必要があります。
どうやってアンテナを張りめぐらせられるようになるのか?
これは、座学はもちろんのこと、経験、中でも痛い目にあった経験が、やはり必要です。
専門医が非専門医に比べて明らかに優っているのは、この経験値の差、それに依ると
私は思います。