こんにちは
院長の櫻井です
陥入爪の2つの治療を同時に行う手術があったので供覧します
患者さまは、2ケ月前から陥入爪による痛み・炎症が繰り返し、他院で抗生剤を投与されたが治らない、
ということでシャルムクリニックを受診されました。
術前写真です↓
右足の親指の外側は深爪した爪がとげのようになって皮膚に刺さって化膿し、炎症性の肉芽もできてしまって
います。また内側も実は同じように刺さっていますが、外側ほどひどくはありませんでした。
2ヶ月にもわたって炎症性の肉芽ができているような重症例では、やはり手術(フェノール法)が第一選択
ではないか、と思います。
もちろん、爪矯正でも治るのかもしれませんが、矯正では治らない可能性もありますし、矯正は費用と時間が
かかります。文献的にも、矯正を数ヶ月続けていたがどんどん炎症が進行して肉芽が巨大化した例なども
よく報告されていますので、このような例では手術がベストでしょう。
矯正と比べて手術の良いところは、完治すること、陥入爪の痛みが即座に消失すること、炎症性の肉芽
も一緒に切除できること、保険が適用されること、があげられます。
一方、内側の陥入爪も結構刺さっていたのですが、外側に比べると炎症の程度も軽度でしたので、ガター法
で治療しました。
術直後です↓
このあと、ガーゼ保護して終了です。翌日から入浴も可能です。
たった10分ちょいの治療で、2ヶ月間の悩みから解放されました
陥入爪の治療では、医師によっては、「手術はしてはいけない」「すべて矯正で治療すべきだ」などの独善的な
判断のもと、手術を貶める発言がなされることがありますが、やはり即効性に最も優れるのは手術であり、
効いていない矯正を何ヶ月もだらだらと続けてでも手術を避けるような矯正至上論は患者さまのQOLを
著しく下げるのでどうかと思います。
陥入爪でお困りの方はシャルムクリニックにお越しくださいね